オーステンパ球状黒鉛鋳鉄(ADI)ではHB320の硬度ですでに旋盤加工さえ困難な状態ですが、本鋳鉄ではHB430前後の高硬度でも、歯切り加工や、小穴タップ加工も可能です。これはADIの基地組織が被削性に劣るベイナイトに対し、本鋳鉄の基地組織が被削性に優れるソルバイト組織だからです。